日本の平均寿命は世界でも突出した長寿。平成28年において男性は約81歳、女性は約86歳です。長い老後(セカンドライフ)には多額のお金が必要になるのは誰しもわかることです。
これはLGBTだって同じ。特におひとり様で迎える老後を想定した準備も必要です。
公的年金が老後の中心
老後の収入の中心となるのは、やはり公的年金です。
公的年金には、国民年金と厚生年金がありますが、自分が何に加入していたか(どのように働いていたか)により将来もらえる年金額は異なってきます。
国民年金しかない場合は、現在は月額5.5万円程度、
厚生年金では、単身者なら平均15万円程度です。
会社員であれば厚生年金がもらえますので、切り詰めればある程度年金だけで生活ができるかもしれません。
しかし、20年~30年ほどの老後の時間を考えれば、楽しくありませんよね?
趣味や旅行を楽しんだり、ちょっとは美味しいものを食べたり・・・
そんな生活を望むのであれば、自分自身で自分の年金を作ることが必要です。
自分年金作りを行う商品は?
自分年金作りをする際に用いる商品は様々です。
確定拠出年金や投資信託、株式や不動産投資などそれぞれの商品に特徴がありメリット・デメリットがあります。
要は自分のライフプランや老後までの残された時間、リスクをどれだけ取ることはできるのか、などで決まってきます。
今回は、その中から「個人年金保険」について少しお話ししていきたいと思います。
安定運用で人気の個人年金保険
個人年金保険は、生命保険会社などで取り扱っている保険商品です。
将来の一定年齢から一定金額の年金を所定の期間受け取ることができるもので、安全性が高いことから非常に人気の高い商品です。
しかし、支払われる年金額が契約当初に決まっていることから、インフレが起きて物価が上昇し貨幣価値が目減りすると、実質年金の価値も下がってしまい、インフレ対応ができないという弱点があります。
つまり、あまり若い段階で利用すべき商品ではなく、50代など老後までの時間がそれほど長くはなく、資産の目減りを防がなければならない年代に適した商品といえます。
30代、40代前半くらいであれば株式や投資信託など値動きする商品で収益を狙うことが大切です。リスクを軽減しながら効率よく収益を上げる方法もあります。
マイナス金利で販売停止の会社も
2016年4月に、マイナス金利の影響を受けて、かんぽ生命が個人年金保険の販売を停止しました。
同様に市場環境の悪化から個人年金保険の販売を見合わせる会社が出てきており、今後も増えてくる可能性があります。
もちろん、すでに加入している商品に対しては、影響があるものではありませんが、今後は自分年金作りに活用する商品の再検討など、消費者側も知識の研鑽や情報の収集に努める必要性が高まるのは間違いありません。
まとめ
LGBTは特に老後の資金準備を計画的に進める必要があります。
数ある金融、資産運用商品の中から、どのような商品を選択していくのか、知らないでは済まされない時代なっています。
将来をしっかりと見据え、しっかりと計画する。これこそ老後破産を迎えないための秘策なのではないでしょうか。
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