多くの人が加入している生命保険。
世帯加入率が約90%と非常に高い生命保険、LGBTの場合どのように考えていけばよいのでしょう?
そもそもLGBTに生命保険は必要なのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
日本人の多くが生命保険に加入している
ある程度の大人になると「生命保険に入りなさいよ」と言われますよね。
まるで社会人の義務のように言われる生命保険ですが、実際のところどれくらいの方が加入しているのでしょうか?
(公財)生命保険文化センターでは、3年ごとに一般家庭における生命保険の加入実態や保障に対する考え方などを調査発表しています。
平成27年度の調査によれば、世帯加入率が89.2%と約9割と数字から見れば、多くの方が何かしらの保険に加入していることが伺えます。
しかし、その一方で生命保険等に対する知識全般については「ほとんど知識がない」という回答が68.6%を占めています。
つまり、「自分にはどういう生命保険がどれくらい必要かよくわからないが、とりあえずみんなが入っているので、それらしきものに加入している」といったところでしょうか。
生命保険は人生において〇番目に高い買い物
なんとなく周りに流されるまま加入している人が多い生命保険。
しかし、そんな適当も具体的な数字を考えてみれば流されるままでは不味いこともわかります。
よく、「生命保険は人生において2番目に高い買い物」と言われます。
1番高いものは「マイホーム」ですね。
それに次ぐのが「生命保険」と言われています。
もちろん、加入時の年齢や期間、保障の大きさ、保険の種類等々により保険料は異なりますが、毎月支払う保険料が3万円とすれば、年間で36万円、これが10年あれば360万円・・・という具合です。
本当に必要な保険であればよいですが、もし自分には必要のない保険だったら?
不必要なものに、多額のお金をたれ流すとなれば見方は変わってくると思います。
そもそも生命保険って必要なの?
そこで、そもそもの話、生命保険って必要なの?ということです。
これまでなんとなく、否定的な流れで書いているようですが、別に生命保険を否定しているわけではありません。
ただ、「必要なものに必要なだけ加入する」ということを理解することが大事だと言いたいわけです。
自分に万が一があった場合、大きな病気をして入院をした場合など、私たちの人生においては何かがあった際の必要となるお金というものがあります。
必要となるお金をすべて生命保険金で賄う必要があるのかといえば、そんな事はありませんよね?
それまでの貯蓄や資産、残された人の収入や公的な保障など手当てできるお金もあるわけです。
それを考慮しても、必要となるお金に不足が生じるのであれば、そこを生命保険などで賄うわけですね。
「必要なものに必要なだけ加入する」。
これが生命保険の考え方なのですね。
自分自身が手当てできない部分だけ保険を活用し、ムダな保険料は払わない。
その分、趣味や楽しいことにお金を使ったほうが人生を楽しむことができますよね。
LGBTに生命保険はいらない?
LGBTの方については、生命保険は必要ないという方もいます。
男女パートナーであれば、結婚をして子供をもうけていくことで、家族に対する責任というものが発生します。
子どもの教育費も1人当たり1,000万円から2,000万円以上かかるともいわれます。
世帯主に万が一があった場合の、家族の生活資金や住み家の確保もしなければならず、どうしても生命保険への必要性は高いです。
しかし、LGBTの方の場合、そのような責任というものは発生しない方も多いですから、生命保険の必要性は確かに比較をすれば低いとは言えます。
しかし、まったく必要ないかといえばそういう事でもないでしょう。
- 自分にもしものことがあった時、ずっと一緒に居てくれたパートナーに少しでも感謝の気持ちをお金という形で残したい。
- 自分の死後にかかる葬儀代を含めた清算費用を準備したい
- 故郷の両親に対して感謝の気持ちを残したい
- ペットの引取先および費用を準備したい
もちろん、自身が病気になった時やガンになった時の医療費等の保障なども必要でしょう。
社会保険などの公的保障で賄える部分もありますが、自分が求めるニーズとどこまで賄えるかということを、しっかりと把握しそのうえで生命保険の必要性を検討すべきではないでしょうか。
まとめ
人は生きている間だけでなく、死んだ後についてもお金が必要となる場合があります。
自分が楽しければいい、ということではなく、自分のパートナー、家族、ペットなど残される人々のことも考える。それがスマートな生き方ともいえますよね。
LGBTの方の場合、同性パートナーを死亡保険金受取人に指定できないという問題がありました。
しかし、現在では一部の保険会社にて所定の条件の元、同性パートナーの死亡保険金受取人指定が可能となっております。
ただ、保険会社により条件の違いがあったり、保険料の違いもありますので注意が必要です。
LGBTの生命保険セミナーも順次開催していきます。
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